コンクリートの耐硫酸塩性に関する試験方法の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
コンクリートの耐硫酸塩性試験方法は、現在までのところ確定したものが存在しない。したがって、この試験を行う場合は、試験者が独自に試験方法を定め、試験を実施しなければならない。筆者らは、時間を短縮し、促進試験として本試験を実施するため、先に、硫酸ナトリウムの12%溶液を用いてコンクリート供試体の浸漬を行った。その結果、溶液の濃度が濃すぎて、コンクリートの種類間に差が生じにくい傾向が見られた。したがって本研究では、硫酸ナトリウムの溶液濃度を薄め、10%で試験を実施した。試験の結果、溶液濃度は、12%に比べ、10%の方がより明確な結果を得ることができるようであったので、この結果を踏まえ、試験方法を定めることとした。また、本試験において用いた各種の産業廃棄物が、耐硫酸塩性に及ぼす影響に関し、新知見を得ることができた。
- 崇城大学の論文