「マルコによる福音書」における子ども : その役割と機能
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
現代社会は、必ずしも子どもにとって適切な環境ではない。それは経済的に発達した社会においても、そうではない社会にとっても同様である。そのような中で、キリスト教教育・保育という教育が存在し、それが様々な教育機関でなされている。現代社会において、そのような教育の特徴は何であろうか。また何を目標にすれば良いのであろうか。またその思想的源泉は何であろうか。それに対して答えることは、容易な作業ではない。その思想的源泉について、それが神学でありまた聖書そしてイエスの活動・生涯であるということは否定出来ない事実であろう。それでは、聖書は、教育特に子どもについてどのような事柄を語っているのであろうか。ここでは、「マルコによる福音書」に対象を限定し、特に物語としてそれを読んだ場合、子どもにどのような事柄が語られているか、イエスはどのように語っているかについて再考する。それは単にキリスト教の思想的源泉としてではなく、もし子どもの本質や子どもを取り巻く環境に二千年前と現代と類似点があるとするならば、現代の我々にも大切な言葉として響くと思われるからである。
- 名古屋柳城短期大学の論文
- 2003-12-20