腎および後腹膜腫瘤の動注CT
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概要
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腎および後腹膜腫瘤の診断にはCTが有用で、腎臓周囲への拡がりや近接臓器および静脈内浸潤の評価に優れている。なかでもDynamic CTは小腎腫瘍の描出に有用で、従来の造影CTよりも診断能が高いとされている。一方、血管造影は血管に富む腫瘍以外では診断能においてCTより劣るので、血管分布の把握や塞栓術に限定して施行される。しかし、造影剤を動脈内に注入して撮影する動注CTは、Angio-CTとも呼ばれ、腎静脈や下大静脈および所属リンパ節の病変をよく描出する。今回は腎および後腹膜瘤にに血管造影を行い、その後に動注CTを追加してその意義について検討した。Computed tomography using intraarterial enhancement was performed on eight cases of renal and retroperitoneal lesions. Useful information was obtained on five cases about slight enhancement (4), origin of the lesion (1) and distribution of tumor vessel (1). No further information was obtained on three cases which were pelvic cancer (2) and failure of injection technique (1).
- 熊本大学の論文
- 1996-03-01