英会話の授業で教員が学生の母国語を使用することについて
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概要
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語学教育の分野では、学生の母国語が統一されている場合に授業の中で学生の母国語を使用することについて議論となるところである。英語の授業で、英語のみを使用することはさまざまな利点がある。しかし、英語のみを使用するだけでなく、学生に共通している母国語を必要な時に使用することにも利点があると考えた。それは、学生のニーズに添った英語学習につながるのではないかということである。では、英会話の授業で実際に学生はどのようなことを望んでいるのだろうか。学生の望んでいることは、教員の国籍に左右されるのだろうか。英語と学生の母国語をどちらも使用することは、果たして学生のニーズに添っているのだろうか。 そのことを明確にするために、英会話科目の中で英語を母国語とする教員と日本人教員が学生の母国語を使用することに関する意見を調査した。新潟青陵大学の英語IIを受講している学生と新潟青陵女子短開大学の英会話Iを受講している国際文化学科の学生を対象に調査した結果、平均91%の学生が教員は日本語を理解した方がよいと答え、教員が外国人なら平均81%、日本人なら平均92%の学生が必要に応じて日本語を使用してほしいと答えた。
- 2003-03-10