一般病院における医療ソーシャルワークの一考察 : アルコール依存症患者を事例とした「介入」と「社会的支援」に関する私論
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
アルコール依存症患者は、多くの場合患者のみならず、家族も巻き込んで複雑な問題状況を形成している。アルコール依存症患者が一般病院に受診しても、背景に複雑な問題状況があるために治療の効果を期待することが難しい現状にある。 医療ソーシャルワーカーの役割は、この複雑な問題の解決の糸口を見つけ出し、少しでも良い環境で治療が受けられるよう患者や家族を支援していくところにその社会的機能があると考える。しかしながら、病態の緊急性やその患者の背景にある問題が複雑なために、医療ソーシャルワーカーの支援は難しいのが現状である。率論は、筆者が一般病院において医療ソーシャルワーカーとしてアルコール依存症患者に数多く係わってきた経験をもとに、アルコール依存症患者に対する「介入」と患者・家族に対する「社会的支援」について、医療ソーシャルワークの方法を「私論」として提起したものである。
- 新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部の論文
- 2003-03-10