ヘルス・プロモーションを推進するカナダの健康戦略 : 保育所,家庭保育室での実践を例として
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1986年,カナダの首都オタワで,WHO(世界保健機構)の「ヘルス・プロモーションに関するオタワ憲章」が採択された。これは,「2000年までにすべての人びとに健康を」というスローガンのもとに,ヨーロッパの保健関係者が中心になって,先進国向けに提唱した健康戦略で,「健康のルネサンス」と称されている。実は,この「ヘルス・プロモーション」はカナダをモデルにしたものであった。カナダは,すべての人のウエルビーイングを国の目標として,「人権の保証された豊かな社会」を目指して独自の政策を実施している。著者らは,カナダ・オンタリオ州の地方都市サドバリー市に滞在し,ヘルス・プロモーションを推進するカナダの保健・福祉政策の実状の一端を知る機会を得た。本稿は,もっとも社会の影響を受けやすい存在であるがゆえに,ヘルス・プロモーションの最重要ターゲットとされる乳幼児に対する政策,なかでも保育政策を中心に紹介を試みた。
- 富山大学の論文
著者
関連論文
- 2.重度身体障害者の水中運動プログラムの開発 : シンクロナイズドスイミングの指導実践から(第13回日本体力医学会北陸地方会)
- スポーツ健康科学・気づきコースの試み : 「動かされるからだ」から「動きたくなるからだ」を目指して
- 保育所理念の将来像を探る 〔II〕 : 日本の地方都市の調査より
- 355 保育所理念の将来像を探る : 日加の国際比較から〔I〕・目的と方法
- 369 カナダの保育におけるヘルス・プロモーション戦略の動向
- ヘルス・プロモーションを推進するカナダの健康戦略 : 保育所,家庭保育室での実践を例として