コストとベネフィットについて企業会計が測定するもの (山口操教授退任記念号)
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概要
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営利民間企業と公企業を併せた企業を想定し,この企業の活動とともに発生するコストとベネフィットについて,企業会計が何を測定し,何を測定していないのかを確認することを目的としている。企業の活動は顧客・消費者,従業員,地球環境,地域環境・住民社会等のさまざまな利害関係者との相互取引である。企業とこれら利害関係者との取引からは,それぞれにコストとベネフィットが生じている。公企業の業績評価に関する近年の問題,ミクロ社会会計のこれまでの議論,環境会計に関するわが国ガイドラインの進展等を考察する上での材料とし,これらコストとベネフィットの内容について詳細に検討するとともに,企業会計が取引から生じるコストとベネフィットの一部のみを測定対象としており,近年,検討が進められている公会計や環境会計からの財務会計へのインパクトが必然であることを暗示する。また,ミクロ社会会計の枠組みについても考察することで,付加価値測定の限界についても言及する。
- 慶應義塾大学の論文
- 2001-08-25
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