バリアフリーと交通 (藤井彌太郎教授退任記念号)
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概要
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地方都市では自動車の普及によってモビリティが著しく増大したが,他方で,混雑,交通事故の増大,大気汚染の深刻化や高齢化社会の到来とともに交通弱者あるいは移動制約者の増加といった問題が発生している。小論では,交通におけるバリアフリー実現に向けて道路と公共交通の問題を扱う。特に,後者は英国のバス自由化と移動制約者の問題等について若干の検討を行い,バス事業者は自由競争の中にあっても効率のみならず多様なサービスを提供し,移動制約者のために貢献すること,他方で,ボランタリー・セクターと公共セクター(ここでは行政,事業者)の相互依存,協力の重要性等について述べる。
- 2000-08-25