地域経済統合の戦後貿易への影響 : EEC, LAFTA, CMEAを事例として (福島義久教授追悼号)
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概要
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本稿では, EEC(ヨーロッパ経済共同体),LAFTA(ラテンアメリカ自由貿易連合),そしてCMEA(経済相互援助会議)の各地域経済統合機構が戦後の世界貿易フローヘ与えた影響を分析する。用いる手法はグラビティ・モデルであり,これに貿易創出効果と貿易転換効果を把握するためのダミー変数を導入した。分析の結果, EECは域内貿易,対外貿易共に1970年以降引き上げ効果が年々弱まってきていることが明らかになった。またLAFTAの形成によって貿易創出効果と貿易転換効果の強化が観察でき,CMEAには貿易創出効果と共に域外貿易の増加傾向,すなわち貿易転換効果の弱化もみられた。
- 慶應義塾大学の論文
- 1997-10-25
著者
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