ロジスティックスと中小トラック運送業の新パラダイム (佐藤芳雄教授退任記念号)
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概要
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現在,陸上貨物輸送の大宗を占めているのは自家用トラックを含めたトラック輸送であり,営業用トラック輸送の大部分が中小トラック運送業により担われ,今後もトラック輸送への期待は大きい。しかしながら,トラック輸送に求められている物流ニーズは,多様化・高度化しており,トラック運送業が提供するシステムは,物流システムヘの対応からロジスティクシステムヘの対応を求められている。また,運輸業に展開されている規制緩和策により,低コストの物流システムの実現が中小トラック運送業に課せられた命題となっている。本稿では,物流システムからロジスティクシステムの展開過程を概観し,これまで対応してきた中小トラック運送業の効率化の限界を明らかにするとともに,ロジスティクスが求めているローコストオペレーションの対策の1つとしての積合せ輸送システムの重要性を述べるとともに,中小トラック運送業の新しい方向を探ることとする。
- 慶應義塾大学の論文
- 1996-02-25
著者
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