矢作川河口海域における底質の化学分析
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概要
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矢作川から流入する有機物質による汚染状況を解明する目的で,矢作川河口海域における底質の分析を行なった.試料の採取は,各季1回の計4回とし,気温・水温・泥温・水深などを現地で測定後,H_20(%),pH,IL,COD,T-Sを測定した.その結果,衣浦港・矢作川河□に向いpHが低くなり,IL,COD,T-Sが高くなるという傾向が顕著に示された.夏季以降の出水期を境にこのような有機物質による汚染現象は矢作川河口部流心に限られていくと考えられる.また,COD,T-SはILと非常によく似た分布を示し,両者ともにILとの間には高い相関性が認められた.本研究を行なうにあたり,終始便宜を計っていただきました本学広正義教授,また,懇切なる御指導・御助言をいただきました本学林閏一教授に心より感謝いたします.
- 1981-03-31