新抗真菌剤の血中濃度測定に関する基礎的研究
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概要
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1.BAY-b5097の血中濃度測定はC-pt.-4を試験菌とし,半合成培地Bを使用してBioassay比濁法により行なった. 2.標準発育阻止曲線より得られる測定可***は0.032〜0.5μg/ml 3.正常ウナギにおけるBAY-b 5997血中濃度は投与1時間後に最高値に達し,5時間まで高濃度が続き,以後減少して24時間以降はほとんど検出されない. 4.C.-a.-5333感染ウサギにおけるBAY-b血中濃度は,正常ウサギのそれより低いが,推移は同じで1〜2時間後に最高値となり,以下3〜6時間維持される.24時間以後はほとんど検出されない. 5.ヒト血中濃度においては,164検体中0.032μg/ml以下が132検体,0.032〜0.5μg/mlが24検体,0.5μg/ml以上7検体であった. 6.5-FCの血中濃度測定はMIC 0.016g/mlのC.pt-4を試験菌とし,BYMAを使用してカップ法により行なった. 7.標準発育阻止曲線より得られる5-FC測定可能域は2.5〜100μg/ml. 8.正常ウサギにおける5-FC血中濃度は,経口投与後1時間で最高位に達し,3〜5時間がピークで12時間では最高値の1/3以下,24時間以後はほとんど検出されない.最後にこの実験を行なうにあたり当研究施設の近藤譲,神戸俊夫両助手および森友世,末吉真知子両技官に御協力をいただきました.御高礼申上げます.
- 名古屋女子大学の論文
- 1977-03-15