スペイン語の韻律句の階層構造について
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概要
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スペイン語における列挙の発話(例:Uno, dos, tres, cuatro, cinco, seis, siete, ocho, nueve, diez.)のイントネーションを観察すると、発話全体が複数のレベルからなる階層構造を形成していると考える必要のあることがわかる。そのレベルの数は発話によって異なり、長い発話ほど、また複雑な構造の発話ほどレベルの数が多い。下降音調パターンは発話に終止感を、上昇音調パターンは非終止感を与える。この終止感は直前に上昇音調パターンを持つ韻律句があると強まり、非終止感は直前に下降音調パターンを持つ韻律句があると強まる。特に、最後から2番目の韻律句が上昇調になることによって、最終韻律句の下降調による終止感が強められるという例が多く観察される。
- 2001-12-25
著者
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