合成マーマタイトの組成について
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概要
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The formation of ZnS side of synthetic marmatite was investigated by thermal analysis, chemical analysis, microstructure, and X-ray diffraction analysis. Its equilibrium diagram was established similar to Kullerud's result.亜鉛の鉱物には硫化態,ケイ酸態,酸化態などあるが,一般に亜鉛製錬で対象となるものは硫化態である閃亜鉛鉱である。普通これには銀,鉛,銅,鉄などの硫化態を随伴することが多い。このうち製錬で問題視されるのは鉄であって,湿式製錬のバイ焼の際に亜鉄酸亜鉛を生成して浸出溶解のときに不溶解残査として分別され中間品として堆積される。普通鉱石中には4~7%容有する。10%以上多量に含むものはマーマタイト(鉄閃亜鉛鉱:3ZnS・FeS)とよばれる。製錬では,より以上に難渋を来すものである。よって製錬に何か示唆を与える点があるかとみて,人工的にマーマタイトを合成して,それについて化学分析,熱分析,X線回析などにより組成を探求してみた。
- 富山大学の論文
- 1964-03-00
著者
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