香川県及び北愛媛県の地質について
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概要
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本論文では、表記地域における中新世以後の地層群(海成の初期~中期中新世に属する土庄層群, 後期中新世に属する火成砕屑岩類よりなる讃岐層群, 後期鮮新世に属する湖成の三豊層群及び更新世の焼尾峠礫層, 扇状地及び段丘堆積物)に主眼をおき, その調査研究した結果を報告してある. とくにこのなかで, 鮮新世に属する三豊層群及びその相当層は, 瀬戸内周辺より伊勢湾方面に亘り分布しているので, 本地区の三豊層群の調査結果にもとづき, 中新世及び更新世の各地層群も含めて, 瀬戸内周辺の各地区の結果と対比し, 別表(第六表)のような対比表を作製した. これにより瀬戸内の構造発達史を考察した。更に古生代からの発達史を考究するために, 全体の構造をはあくする必要があり, そのために王波川系, 領家変成岩類, 和泉層群, 久万層群などの基盤岩類について, 各研究者の研究結果と筆者の結果とを併せてその層序, 構造などについても記載し, 更に種々の堆積構造についても述べた. また本区における鮮新~更新の境界問題についても, 他地域との関係を考慮しつつ詳しく論述した.
- 1962-03-31
著者
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