日本から見た5ヵ国会計関係論 : 近代以降日本の会計形成における英米独仏の影響 (笠井昭治教授退任記念号)
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概要
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笠井昭次教授退任記念号近代以降の日本の会計制度の形成に関して,いわゆる『戦前はドイツ,戦後はアメリカ』という大枠的な見方ではなく,わが国会計に特に強く影響を及ぼしたアメリカ,イギリス,フランスそしてドイツの4力国との関係から丁寧にその形成過程を確認する。さらに,いわゆる『英米』あるいは『独仏』といわれる関係にもメスを入れてみた。そして今日のわが国では,新たに設立された会計基準設定主体自体においても,アメリカ型とドイツ型の融合型のような結果となっていることには興味深いものがある。現代のIFRSによる会計の国際的統一化に対して, EU諸国を始めわが国においても同じような方向性を指向している。しかし今日のこうした動向は,もっと長期的な観点から見れば,会計の本格的な国際化の第一段階であって,本来ある国際会計の最終的な結末ではないように思われる。
- 慶應義塾大学の論文
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