イギリスにおける職業的会計士規則の展開 : 1950年会計士法案をめぐって (笠井昭治教授退任記念号)
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概要
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笠井昭次教授退任記念号イギリスにおける職業的会計士規制の運動は,1890年代に入り,会計士業界からの会計士法立法運動として展開する。この運動は,1910年代に至るまで続いたが,法的規制をもって会計士業を規制するに至っていない。第二次世界大戦中に起こり,戦後復興期に及ぶ,会計士業界の協調運動の中で,改めて会計士法立法運動が起こってくる。この間に二つの会計士法案が作成されている。その一つは,1946年会計士法案(Public Accountants Bill) であり,もう一つは1950年会計士法案(Accountants(Public Practice)Bill) である。両法案ともに成立することなく終っている。イギりスの会計士法立法運動は,この1950年法案をもって終っている。本論文では,この1950年会計士法案に焦点を当て,その内容と帰結を辿り,その特徴を明らかにしようとするものである。