症例は85才女性、直腸癌に対し低位前方切除術施行後、約10ヵ月で再発による直腸狭窄およびイレウスによる閉塞症状をきたした.姑息的治療として食道用EMS(Expandable Metallic Stend)の留置術を施行、腹痛・膨満感等の症状が緩和されると同時に行動が自由になることで患者のQOLも改善している.悪性大腸狭窄に対するEMS留置は有効な治療法であると考えられた.
長崎大学医学部第二内科
是心会久保内科病院