『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』(十九五四)(以下『危機』)において、フッサールは「人間的主観性の逆説」とその「逆説の解消」について論じている。しかしその「逆説」は、フッサール自身の意図に反して解消されたとは言い難い。 ...
筑波大学大学院博士課程哲学・思想研究科