耳鼻咽喉科領域における在宅療養患者支援 -看護婦による外来面接指導の有用性-
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概要
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耳鼻咽喉科領域における外来面接中の患者31名に対して問題点を整理分析し,面接開始後3年間の看護婦による介入方法について検討した。外来面接指導における問題点は心理,失声,栄養,呼吸,気管孔,疼痛,排泄,清潔,家族に関するもの,その他の10項目に分類できた.患者1人の平均訴え個数は5.0個でありそのうち95.4%が面接により改善した.また,退院時に医師が捉えた問題点数(18個)6名と外来面接時に患者が訴えた問題点数(156個)31名とに差が見られ看護婦による介入の必要性が示唆された.殆どの問題に永久気管孔による失声が影響していると考えられ,永久気管孔形成患者に対しては患者と共にキーパーソンヘの支援の必要性が明確になった.