中国の階層研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Lipset-Zetterberg命題からFJH命題に至る社会移動に関する研究、ならびにTreimanによる国際威信スコアー研究等に代表されるように、アメリカを中心とする階層研究は元来国際比較を指向する傾向を持っていた。一方、非西洋社会として唯一膨大な階層データを蓄積しつつある日本においては、階層研究者と地域研究者との間に奇妙な形での住み分けが行われている状況にあるためか、日本以外の非西洋社会における階層研究の状況についての情報が極めて不足している状態にあるといってよい。 そこで本小論においては、筆者の関心領域である中国社会(台湾を含む)を対象とした階層研究について、その歴史的展開と現況を概観し、その中で指摘されてきた若干の知見について紹介することにしたい。
- 数理社会学会の論文
著者
関連論文
- 食文化の変化にみる東アジアのグローバル化 : アジアバロメーターのデータ分析から ( グローバリゼーション再考)
- 中国企業の直面する労使関係の諸問題 : 北京市・泰安市における従業員意識調査の事例から(中国・過渡期の社会学)
- 孫本文と「社会学の中国化」(中国・過渡期の社会学)
- 中国の階層研究
- T. Skocpol (ed) Vision and Method in Historical Sociology