離合集散モデルの展開
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概要
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本稿では、コールマンの集合的決定モデルに対する1つの変種として、行為者間での結合を対象とする「離合集散」モデルを紹介する。そのモデルにおいては、他者の態度・行為に対するコントロールの交換の結果として成立する均衡状態が問題とされ、行為者のインタレスト・地位などの基本的概念が定義される。そうした離合集散モデルの数学的構造を、マルコフ連鎖に関する諸定理によって理解してみる。また実際のデータをモデルに適用し、各職業カテゴリーの地位や勢力を計算してみる。
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