行為的直観と創造的世界-西田の絶対弁証法の立場から
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概要
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本稿では,芸術を含む人間の創造的行為を,日本の哲学者西田幾多郎の「行為的直観」という立場から解釈しようとしている。まず,我々の行為がそこに於て生じる生と世界の構造を考える。そして,その世界の中での創造的行為は主客合一の立場に於いて生じることを見る。それは,「物となつて考へ物となつて行ふ」ということを意味する。歴史的世界は,「作られたものから作るものへ」と動きゆく創造的世界なのである。
- 成安造形短期大学の論文
- 2001-03-31