<論文>宣長・成章による名詞修飾構造
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿は十八世紀に本居宣長・富士谷成章が分析した古典日本語の名詞修飾構造を考察する。両者のアプローチはそれぞれ目的が違うことを明らかにする。宣長は意味を強調するのに対して,成章は形態を強調する。また,両者の術語(成長の「切る」・「続く」や成章の「末」・「引く」「扉」)を解釈し,現代の分析と比較する。両者がともに関係節・補語節・名詞的助動詞(東京へ行く人・東京へ行くこと・東京へ行くつもり)を区別しない理由は,日本語の修飾される言葉が修飾する言葉に続くからではないかと考える。
- 1997-03-31
著者
関連論文
- 宣長・成章による名詞修飾構造
- ケチュワ語動詞の形態構造
- PROPERTIES OF SYNTACTIC SUBJECTS
- まえがき
- まえがき
- 夏期日本語教育(日本語教育 報告-この10年-,日本語教育50周年記念特集)