ゴロブニン監修の日本語教科書における語彙の特徴
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概要
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本稿は,1970年代から今日までロシアで広く使われている初級日本語教科書の語彙を分析して,その特徴を述べたものである。この教科書は,学習者が,ロシアを訪れる日本人に自国のことを説明できるようになること,また日本を理解できるようになることを目的として編纂された。この教科書を分析した結果,最初の段階では名詞類が多く動詞が少ないこと,漢語の多さが目立つこと,品詞では動詞,語種では漢語の使用頻度が高いこと,意味分野では抽象的関係を表す語が多いこと,日本で日本語教育初級用に示された語彙との共通度は低いことなどが明らかとなった。
- 1995-03-31
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