<原著論文>精神障害者を抱えた家族の自立に向けた看護支援の特徴と構造 : 地域における保健師の個別支援活動に焦点をあてて
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概要
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本研究の目的は,精神障害者を抱えた家族に対する保健師の個別支援の内容を記述し,その特徴と構造を明らかにすることである。対象は,精神保健福祉分野を担当している保健師6名である。半構成的面接を行い,質的記述的研究法を用い分析した。その結果,以下の結論を得た。保健師による21ケースに対する総支援648から,《関係性を結ぶ技術》《対象を把握する技術》《家族を評価する技術》《正しい知識を提供する技術》《家族の社会化を促す技術》《家族内調整を促す技術》《関係機関と連携する技術》という7つのカテゴリーと32のサブカテゴリーが抽出された。保健師は,相談初期に相談関係の構築と対象理解を重視し,その上で個別の状況に応じた支援を実施していた。今後,家族の個別性に応じた支援とその評価法の検討が求められるであろう。
- 2003-03-29
著者
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