<原著>絶食ヒナ好異球の殺菌能力の研究
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概要
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近藤(1986)は絶食させたニワトリのヒナにおいて末梢血中の好異球数が増加し,その好異球の貪食能も上昇するが,Saccharomyces Cerevisiae クリアランス能は低下することを観察した。この現象は血中のグルココルチコイド濃度上昇によって好異球の殺菌能力が低下したためにおこったと報告している。本実験ではコルチコステロン投与によりヒナの好異球の貪食能力が低下することを明らかにした。この結果は好異球の貪食能力は血中のグルココルチコイド濃度には依存しないことをあらわしている。これは好異球の貪食能力の上昇は絶食が原因であることをしめしている。
- 川崎医療福祉大学の論文