<短報>在宅高齢者の服薬の実態 : 多剤併用者を対象に
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概要
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近年, 在宅医療・看護が推進されたことにより複数の疾患をもち, 医療機関から多種類の処方を受け, 多くの診療科を受診して薬物療法を行っている在宅高齢者が増加している.そこで, 在宅高齢者における多剤併用中の服薬の実態を調査し, その看護ニーズを明らかにすることを目的で本研究を行った.その結果, (1)1日に平均7種類の服用がなされていた, (2)要介護認定「要支援」の在宅高齢者の服薬の実態は, 自己管理に任されている, (3)服薬コンプライアンスが十分ではないことや, 処方薬のみでなく一一投薬, 漢方薬を含めた服薬の実態把握や服薬マネージメントがなされていない, (4)在宅高齢者の生活を支える主治医問の連携や看護婦・士, 薬剤師との連携が不十分で, 服薬支援システムが構築されていないということが明らかになった.これらの服薬の問題から, 在宅高齢者の看護度を上げないためには, 在宅高齢者への処方の改善と服薬の支援システムの構築が必要であることが示唆された.
- 川崎医療福祉大学の論文
- 2000-12-25
著者
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