<原著>高等学校科目「保健」に関する一考察 : 大学新入生の意識調査からの検討
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概要
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高等学校科目「保健」における授業実態と学生のこの科目に対する意識を知り, また他教科との関連についても考察する.そこで, 1997年4月から5月にかけて, 現行の学習指導要領下で学んできた岡山に所在する2大学の新入生883名を対象に, 高等学校での科目「保健」に関する質問紙調査を実施した.保健授業の担当は「保健体育教師」97.3%であった.標準単位数2単位を規定通りに実施していたのは86.4%であった.授業形態は, 「教科書中心」88.9%, 「プリントや資料の配布」83.8%が上位を占めていた.関連他教科と重複していた内容についてどの教科で学習した記憶があるかの回答で「保健」が高かったのは38語句中30語句, 78.9%であった.また, 科目「保健」としての重要度の意識を他教科と比較すると, 「同様である」39.3%, 「他より重要な授業」40.7%と考え, 現在の生活に59.9%の学生が役立っていると回答していた.「保健」は過去と比較して実施率は高いが, 授業形態の工夫は講義方式が多く, プリントや資料の配付に留まっているので, 生徒参加型の授業も行われることが望まれる.他教科との関連で重複する内容については, 厳選と深化の必要性という観点から整理されなければならない.
- 川崎医療福祉大学の論文
- 2000-06-26
著者
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