<原著>医療ソーシャルワーカーの業務と専門教育の変遷 : 精神衛生法改正前までの公的文書の検討から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
平成元年に「医療ソーシャルワーカー業務指針」が, 医療ソーシャルワーカー業務指針検討会により提出されたが, 我が国では未だ, 医療ソーシャルワーカーの法資格はできていない.本稿では, これまで厚生省や関連団体から出された公的文書の中で, 精神衛生法正前の1947年から1964年までを対象とし, 医療ソーシャルワーカーの役割, 定義, 業務, 教育体系などがどのように変化して来たのかを, 経時的に検討した.1965年以降のものは続報で検討する.今回の検討では以下のことが確認できた.1)保健所法制定後10年で, 医療ソーシャルワークは「医療チームの一部門」として位置づけを得, その扱う対象も「患者」から「患者及び家族, 地域社会」へと拡大している.2)同時期, 医療ソーシャルワークの専門技法は, 初期のケースワークから, それに加えグループワーク, ソーシャルワークリサーチ, コミニティーオガニゼーションの一部, ソーシャルワークアドミニストレーションの一部へと拡大している.3)専門的教育に関しては, 保健所法制定後15年で, すでにスーパーバイザー養成を含んだ大学レベルでの教育が提案されていた.
- 川崎医療福祉大学の論文
- 1991-10-11
著者
関連論文
- 社会福祉実習が学生に与える効果についての研究(2)
- 社会福祉実習が学生に与える効果についての研究(1)
- 医療法改正と医療ソーシャルワーカーの業務
- 対人援助関係におけるユーモアと遊び心の効用
- 医療ソーシャルワーカーの業務と専門教育の変遷 : 精神衛生法改正から医療ソーシャルワーカー業務指針まで
- 医療ソーシャルワーカーの業務と専門教育の変遷 : 精神衛生法改正前までの公的文書の検討から
- ソ-シャルワ-ク教育における実習の現状とあり方を考える (特集:ソ-シャルワ-ク教育の現状と展望)