<講演>一私立大学経済学部における情報処理教育の現状と課題 : H学園大学の事例 (<研究会報告>「情報処理教育」研究会プログラム)
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概要
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本稿は一私立大学経済学部の現状と課題をコンピュータ資源,経済学部カリキュラム,経済学部教員組織,アルゴリズム教育の4つの観点から報告する。コンピュータ資源についてはハードウェア施設の一部の老朽化と入手可能なアプリケーション・ソフトウェアの少なさが,経済学部カリキュラムについては編成意図と学生履修行動の違いが,経済学部の情報処理教育関連の教員組織については専任スタッフの不足が,アルゴリズム教育については情報処理教育を有効に行なう上で履修学生の数学的訓練の不足が大きな障害となっており,これらの障害を克服することが重要な課題である。第1の課題であるコンピュータ資源に関する対策案は,速やかな機種更新の実現である。第2の課題である経済学部カリキュラムに関する対策案は,積み上げ型教育の強制である。第3の課題である経済学部教員組織に関する対策案は,情報関連科目専任教員スタッフの充実である。第4の課題であるアルゴリズム教育に関する対策案は第1から第3までの対策案の実現を前提とした上での新カリキュラム編成の実施である。
- 札幌学院大学の論文