コンラッドと「私」 : " Falk "について
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概要
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コンラッドの作品"Falk : A Reminiscence"(1901執筆,1903出版)は,三つの意味において,それまでとは異なった試みを行なっている。第一に,初めて語り手としての「私」を意識的に採用していること,第二に,コンラッド自身の最初の船長体験を素材に使っていること,第三に,カニバリズムという衝撃的な問題を全面的に作品に取り込んだこと,である。本論は,この三つの試みが作品内部において相互に関連し,絡み合っていることを明らかにしようとする。
- 高岡法科大学の論文
- 1994-03-31