<論文>家庭科教育における意思決定能力育成のための学習内容及び方法の検討 : 生徒の意識調査をもとに
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概要
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目的:これまで意思決定能力を育成する学習において,意思決定の考え方及び価値観の自己診断により,意思決定に関する課題を明らかにすることの有効性を示すことができた。そこで本研究では,さらに生活での実践を志向した学習内容とその方法を検討するための基礎的知見を,学習者である生徒の意識より得ることを目的とした。方法:長野県内の公立高等学校4校の生徒を対象として,意思決定に対する認識や自覚をもって行われる意識的意思決定の実践に影響する要素等について質問紙調査を実施した。結果:(1)意思決定及び意思決定プロセスに対する認識は低いが,意識的意思決定を重要視する割合は高い。また,自分では意識的意思決定を実践できると考えている傾向があった。(2)意識的意思決定の実践に影響する要素には,機会の希少性や白身との関連性があり,日常性や習慣性等は重視度が低い。(3)意識的意思決定の実践では,目的及び問題の明確化を重視しているが,実際には結果の予測が中心で,自己の意思決定に対する客観的分析は困難とする意識が高い。
- 松本短期大学の論文
- 2003-03-31
著者
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