<論文>英語を通して「気づき」を高める小学生のための異文化理解レッスン
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概要
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2002年度から公立小学校で「総合的な学習の時間」が設置された。これを受けて,すでに実践を始めていたところも含め,多くの小学校で国際理解教育の一環としての英語活動が行われている。小学校での英語活動は子どもの世界に対する視野を広げる点で期待されているが,同時に問題点も挙げられている。一番の大きな問題は,カリキュラムの内容等が明確に示されていないことが現場の教師の戸惑いを生んでいることである。結果として,一過性のゲームを集めたカリキュラムをこなしている例が多い。「国際理解教育としての英語活動」という原点に戻った内容の見直しが求められている。今回,育英短期大学公開講座において,小学生を対象とした「異文化理解レッスン」を行った。上記の現状を踏まえ,子どもが異文化と自文化のちがいに「気づく」機会を与えることを目的とした。英語を通して,普段当たり前と思っている生活習慣を異なる角度から見直すことで,新鮮な気づきを与えるレッスンが中心である。本論文では,気づきを深めるトピックの選択,思考を促す英語の話し方を中心に扱い,実践内容と児童の反応について考察していく。
- 2003-02-01