中南米主要国の投資環境 : ポピュリズムの投影
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
中南米主要国の世界経済に占める重要性, 及び日本との関係は, 着実に進展しているが, 地域協定(NAFTA等)が日本企業に与える貿易転換効果等のマイナス面は, 必しも充分注目されていない。しかしこれら諸国の経済的ファンダメンタルズに鑑みると, 地域協定の強化は不可避である。そこで, その関連性をめぐり, (1)インフレ抑制と通貨価値の安定を目的とするIMFの経済安定化モデル, 或いは通貨モデルは, 関数上の変数に, 輸出の増加等を含むが輸出成長率, 産業の転換等の動態的な変数を含まない, という問題, (2)94年以後の通貨危機は, 短期債務への対応力不足が起因しているが, IMFの監視機能を高める必要があり, 一案として簡単なモデルを想定した, (3)ポピュリズムは, 普遍的な側面を含むこと, 及び再復活の兆候がある, の3点を中心に論じた。
- 川村学園女子大学の論文
- 2003-03-15