工業英語検定から見た英語教育の展望 : 短期大学および大学校編
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概要
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この調査は, 1992年文部省認定となった(社)日本工業英語協会の工業英語検定試験を通して, 現在, 著しく変遷しつつある高等教育における英語教育のあるべき将来の方向性を見い出すために行ったものである.中部圏内の高等学校以上の教育機関に属する2000余名の学生に模擬試験およびアンケートを実施し, 専門性のある英語教育の実態と今後の教育効果を調査した.本論文では特に短期大学生および大学校生289名を抽出し, これを3タイプに分類して模擬試験の結果を比較分析した.その結果, 特別な英語の訓練や科学技術の専門教育を受けてない学生に比べて, 英語の専門教育を受けている学生と科学技術など専門性の強い英語教育歴のある学生の得点にいくつかの傾向があることがわかった.これにより, 専門指向をもった英語教育は具体的な教育効果を期待できるのと同時に, 学生の専門を生かした意義のある英語教育の実現の可能性を示すことができた.
- 名古屋文理大学短期大学部の論文
- 1996-04-01
著者
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