マクロモデルによるアジア通貨政策の効果 : タイの金融市場を含むマクロモデル構築とシミュレーション分析
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概要
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本稿は,タイの資金循環表および国民経済計算勘定を用いて,金融市場を含むマクロモデルを構築し,経済安定化のために望ましい為替制度を分析するために,円とドルによるバスケット・ペッグ制を採用した場合の各通貨のウェイトを変化させて,タイの経済に与えるシミュレーション分析を行ったものである。その結果,タイにとって外的要因である円ドルレートの変動によって影響を受けない安定的な為替レートは,ドル : 円を7 : 3の割合で含むバスケット通貨制度であるという結論が得られた。これは,同様の効果を理論分析から求めた藤丸 (1999) の結論と整合的であり,今後はモデルをより精緻化することが課題である。
- 和洋女子大学の論文
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