トップダウン方式による管理体制についての社会学的調査
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概要
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この小論では,文部省の中高生向けのカリキュラム指導要録と,実際に大学進学を目指す高校生が考え,望んでいる必要不可欠なものとの間にギャップが横たわっていることの指摘を試みた。このギャップは,古くから日本社会に存在する上から下への管理態勢の結果のようにも伺える。そして,この行政上の形態は第三世界における開発プロジェクトヘの管理態勢と,はからずも類似しているように見える。この研究では実際に従事している現場の教師の声も聞き,最近の日本の教育形態に山積している問題点を明らかにした。そのうえで,日本と第三世界におけるそれらの問題点とを比較することによって,これらの相違の明確化を行ない,その解決の指針を試みた。