The Yaghma Family and the Mourning Ceremonies
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
イスラーム暦の第一月であるムハッラム月に行われる哀悼行事は, シーア派イスラーム教徒が行うものであるが, イランではこれが特異な発展を遂げて現在に至っている。そしてこの哀悼行事は, 20世紀の立憲革命やイラン・イスラーム革命にも大きな影響を及ぼしたと考えられている。本稿は19世紀カージャール朝下で哀悼行事が発展した様相をテヘランから遠隔の地であるフールを例にとって検討する。土地の名望家であった詩人ヤグマーの一族が経済的・実質的に行事を支えたこと, テヘランでの流行の演目をあまり時をおかずしてフールにもたらしたこと等を指摘し, 農村でも都市と同様の発展・展開が見られたことを示す。
- 上智大学の論文
- 1998-12-26