ゲーデル研究 III
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概要
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本論は「ゲーデル研究I」(名学大論集Vol.22,No.2ゲーデルの業績),「ゲーデル研究II」(名学大論集Vol.23,No.2完全性定理)のけんきゅうの続篇をなすものである。有名な二つのゲーデルの「不完全性定理」につて,その発生の歴史的backgroundを開明し,ゲーデルの原論文Uber formal unentscheidbar Satze der Principia Mathematica und verwander System"I(1931)とプリンストンでの講義"On undecidable proposition of formal mathematical systems"を中心に不完全定理の元の姿に触れて,その意味するところを再確認したものである。尚,ゲーデルの不完全性定理の意味の理解を深めるために,前原昭二氏の解釈も参考にした。不完全性定理は哲学的に色々の角度から検討はされているが本論では,哲学的意義の解明にまでは到らなかった。それは次の課題としたい。
- 1987-03-25