Rationing hyperbolic preferences without inconsistency: The special case of addiction〔和文〕
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概要
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人々が,遠い将来を小さく割引き,近い将来を大きく割引くような時間選好率をもつとき,hyperbolic preferenceを持つといわれる。彼らは必然的にある時点で自らの選好の逆転に直面し,動学的不一致に陥るという問題を抱えている。本稿は,動学的不一致に陥っていないにもかかわらず,その消費経路が,あたかもhyperbolic preferenceを持っているようにみえるケースを示す。すなわちUzawa型のRecursiveな効用関数を持ち,いわゆる良い嗜癖に陥っているケースにおいて,定常状態の近傍に向かう間は高い時間選好率を持つが,定常状態ではもはや割引率が一定となるため,その人の消費パスが,動学的に一致しているにもかかわらずhyperbolic preferenceのようにみえるケースを示す。
- 敬愛大学・千葉敬愛短期大学の論文
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