文末態度表現を用いた日本の Web Page の調査
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概要
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web pageの検索結果で,客観的な知識を得たいのに日記・体験談などの主観的なweb pageが提示されるのは,検索の問題の一つと考えられる.また,逆に,新製品の便利さ,有用性など使った人にしかわからない情報を得たいのに,客観的情報しか得られないのも問題である.既存の検索サービスは,いわゆるキーワードを主体とした検索を中心としている.普通,付属語(助詞・助動詞など)は不要語として使われていない.付属語は文末態度表現として,書き手の態度が現れる部分である.これは,主観的情報か客観的情報かを示す手がかりとなる.そこで,この二種類のweb pageの文末態度表現の使われ方の差異で,分離する方法を考える.我々は,このような方法を行うに当たって,まず,web pageの現状を調査することにした.そこで本論文では,文末記号を調査した.さらに,文末態度表現を抽出し,その文末態度表現とweb pageのジャンルについて議論した.次に,文末態度表現の使われ方を読点の多様性を考慮に入れて,基礎統計量と因子分析から,文末態度表現がある一定の傾向を示すことを知見として得た.最後に,日記など主観的情報の比率を測定した.
- 国立情報学研究所の論文