分散環境におけるダイナミクメディア同期に関する研究
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概要
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メディア内同期とメディア間同期は,マルチメディアの再生に不可欠であり,アプリケーションの品質に大きな影響を与える.特に,分散環境において,メディアのストリームがATM網などのパケット網で転送されたときに生じた遅延揺らぎは,メディアの同期及び再生品質を左右する.よって,遅延揺らぎによる影響を解明し,対策を研究する必要がある.そこで本論文では,まず,研究の背景を説明し,次に,ネットワークの動的な遅延状態を利用したメディア同期方法を提案する.本方法では,ある程度のデータ損失を許すメディアに対して,動的な遅延情報でメディアの最適な再生時間を算出するアルゴリズムを利用し,メディアの再生品質を向上する.ネットワークのランダム遅延とバースト遅延について,性能評価を標準偏差などを性能指標としてシミュレーションにより行なった.その結果,提案した同期方法はネットワークの遅延揺らぎの影響を抑えられることが分かる.
- 国立情報学研究所の論文
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