ラットにおける後頭葉視覚野(Area17)の各部位と外側膝状体(dLGN)との対応
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概要
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ラットにおける後頭葉視覚野(17野)への外側膝状体背側核(dLGN)の投射様式を知る目的で,蛍光色素であるFluoro-Gold(FG)とFluoro-Ruby(FR)を標識物質として17野に注入し,逆行性にdLGNに標識された細胞を前頭断で,また逆行性に標識された神経線維の走行を矢状断及び前頭断で検索した。この結果17野の内外方向へ注入された各色素は同側dLGNでは反対方向に標識され,また17野の吻側及び尾側に注入された色素はそれぞれ同側dLGNの腹吻側及び背尾側に標識された。その他,dLGNを発した神経線維はdLGN腹吻側から下降し,外吻側へ進んだのち次第に外背側へ上行しながら脳梁線維と交差し,さらに脳梁表層を内尾側方向へ進みながらやがて17野各領域の直下で皮質へ投射していることが分かった。
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