メダカ胚胞胚初期深部細胞に於けるCa^<2+>依存性C1^-チャネルの解析
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概要
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メダカh胚胞胚期初期に於いて単離された深部細胞を用いて,パッチクランプ法によりC1^-電流を研究した。細胞外液の塩素イオン(CI^-)をグルタミン酸で置換することにより,外向き及び内向き電流の両者がほぼ完全に消失した。また,細胞内Ca^<2+>イオンをethylene glycol bis(β-aminoethylether) -N, N, N', N'-tetraacetic acid (EGTA)でキレートすることによっても,同様に電流の消失を認めた。さらに,細胞外液に500μM4,4'-diisothiocyanatostilbene-2, 2'-disulfonic acid (DIDS)を投与することによっても,この電流はほぼ完全にプロックされた。また,insideoutパッチクランプ法により記録を行った結果,細胞内Ca^<2+>の増加により速い開時間及びburst時間の延長が認められ,逆にgap時間は短縮した。以上の結果より,メダカ胚胞胚期初期深部細胞には,細胞内Ca^<2+>依存性C1^-チャネルが存在することが示された。
- 神戸大学の論文