膵β細胞由来培養細胞系に発現するRab11サブタイプRab11Bのクローニング
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概要
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我々はヒト膵島cDNAライブラリーより新しいRabタンパク質cDNAをクローニングした。このタンパク質はアミノ酸配列でRab11(Rab11A)と91.3%,魚類エイの低分子量Gタンパク質ora3と97.7%のidentityを有しているためRab11サブファミリーに属すると考えられ,これをRab11Bと名付けた。Rab11Aは分泌能の高い臓器において,より多く発現していることが報告されているが,我々はRab11AcDNAをヒト膵島cDNAライブラリーよりクローニングし得ず,さらに膵β細胞由来培養細胞株での検討においてもRab11AmRNAの発現は低いと考えられた。一方Rab11Bは各種膵β細胞由来培養細胞株(HIT-T15,MIN6,RINm5F)で発現を認めた。以上の結果より膵β細胞での小胞輸送に関与するRab11サブファミリーは主としてRab11Bであると推測された。
- 神戸大学の論文