三重県伊勢市西部, 御荷鉾緑色岩類に伴う含アルカリ角閃石石英片岩
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概要
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三重県伊勢市西部の御荷鉾緑色岩類分布域から含アルカリ角閃石石英片岩が発見された。含アルカリ角閃石石英片岩は薄い層状(最大層厚30cm)を示し, 緑色岩と互層する。主要構成鉱物は角閃石, スティルプノメレーン, チタナイト, 石英および曹長石である。アルカリ角閃石はマグネシオリーベック閃石からクロス閃石に分類される。比較的粗粒なアルカリ角閃石(幅80μm程度)は累帯構造を示し, コアからリムに向かってFe^3^+/(Fe^3^+ + Al^v^i)が減少し(0.9→0.5), 最外縁部にウインチ閃石が存在する。またウインチ閃石は, マイクロブーディン構造を示すアルカリ角閃石の断裂部分にも存在する。アルカリ角閃石およびウインチ閃石はそれぞれ, 累進および後退変成作用時に形成されたと考えられる。
- 静岡大学の論文
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