牛乳キサンチン酸化酵素の研究
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概要
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牛乳キサンチン酸化酵素の活力測定には検圧法, 比色法何れも好都合であつた。検圧法によつて該酵素の至適温度, 至適pH, 及びミカエリス恒数を測定して, それぞれ35℃, pH7.5,0.6×(10)^<-5>Mの値を得た。同時にこの酵素は各種のpH, 温度に対して可成り安定であることを認めた。更に(A). CuSO_4,HgSO_4,CdSO_4,ZnSO_4,AgNO_3,cystine, CH_2ICOOH, PCMB, indophenol, K_3Fe(CN)_6; (B) KCN, KSCN, NaN_3,KF, ; (C) cysteine, Na_2S_2O_3,Na_2S_2O_4,ascorbic acid, FMN; (D) phenol, hydroquinone, catechole, resorcinol, phloroglucinol, pyrogallol, protocatechuic acid, gallic acid etcの各種の物質がそれぞれinvitroで牛乳キサンチン酸化酵素の阻害剤及至賦活剤となることを認め, その阻害度, 賦活度を表示した。CuSO_4,AgNO_3,PCMB, CH_2ICOOH, cystineなどによつて阻害された酸素はcysteineによつて恢復されるのであつて, このactivationの機作について考察した。以上の各種実験から牛乳キサンチン酸化酵素はsluggish-SH基をもつthiol enzymeと推定出来た。
- 京都府立大学の論文
- 1957-09-01
京都府立大学 | 論文
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