葡萄挿木に於ける温湯浸法及び H_2O_2 の効果に就て
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概要
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(1) 葡萄の種蔓(cane)を供試し, 温浸処理, 冷水処理を行つたが, 何れも標準に比して地上部の発芽, 地下部の発根が良好であり, 特に温湯浸漬が効果的であつた。(2) 挿木にH_2O_2を添加したが, 発根には却つて有害であつた。(3) 地上部芽の伸延が発根に関与し, これを助長する。発根, 特に節間の発根は芽の存在する側の皮層部組織に直連する基部で起る。(4) 種蔓内に保持された諸要素によつてのみでも発根可能となるが, 伸延する芽の存在する場合に比して, 発根数, 根長共に著しく劣る。
- 京都府立大学の論文
- 1953-09-01