Jの言語 : 「バナナ」とことばが出るまで
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概要
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本論文は,H養護学校J君,小学部2年生の男子とのかかわりを通して,言語発達の様子を追い,その変容を理解しようとしたもので受容言語能力・身ぶりサイン・表出言語についてまとめた。J君とのかかわりは,前期6月から8月までに10回,後期9月から11月までに17回,計27回持つことができた。前期は,J君を理解しラポートをもつことにつとめ,身ぶりサイン・表出言語・受容言語の能力についても理解を深めた。後期は,早期教育プログラムによる評価を行い,1・2歳段階の言語レベルとおさえ,受容言語の把握と,身ぶりサイン・表出言語をつかむことを主なねらいとした。27回のかかわりの中で得たことは気持ちの通い合いが,コミュニケーションの根本であり,身ぶりサインの理解があり,深いかかわりを持つために重要な役割を果すという,基本的なことであった。
- 北海道教育大学の論文
- 1988-03-15